[0859-201507] 先ほどあれだけリーガル2504の魅力を語った以上、その普段のお手入れについても書いておこうと思う。

靴好きで既に自分なりのお手入れ方法を確立されている方は良いです。ただ、このブログで先ほどあれだけ日本における紳士靴の永遠の定番、リーガル2504の魅力について語った以上、興味を持たれたあまりお手入れに興味が無い方に、その普段のお手入れ方法のポイントについては触れておかなければ、と思うのです。

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もちろん靴のお手入れ方法なんて絶対的な答えが一つだけあるわけではなく、人によって意見も180度違う場合もあるのですが、このLife Style Imageとして、2504にせっかく興味を持ってくださったあなたへ、私なりのお節介です。

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もし敢えて一点だけ挙げるとするならば「何を塗るか」ではなく「何を取り除くか」

このブログで散々書いてきたことなので、いい加減飽きてきた方もいるかと思いますが、2504に代表されるようなガラス仕上げ(表面に光沢のある、あまりお手入れの要らなさそうな雰囲気を醸し出しているタイプ)の靴に関しては、特にこの点を一番に挙げておきたいと思います。

「これだけで良いから塗っておけば大丈夫」

ではなく、

「これだけで良いから取り除いておけば大丈夫」

です。もうおわかりですね。汚れです。

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靴墨に代表されるような靴クリームを下手に張り切って中途半端に塗ろうとするくらいなら、汚れ(埃含む)だけ取り除いておく、いや、それだけを意識したほうがよほどこのタイプの靴は長持ちすると思います。

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あまりの簡単さについ使いたくなるけれど使わないで欲しい「リキッド」

恐らくあまり靴に興味もなく、靴墨を塗るというイメージしかないあなたにとって、手も汚れず簡単に艶が出てアッサリ終わるこうしたリキッドタイプはまさに常識のように、いや、これ以外知らないくらいの勢いかもしれません。

でも、やめて

あなたが靴が好きで、お手入れを趣味に出来るなら何も言いません。リキッドにはリキッドのそれなりの良さもありますから。

でも、上のような認識で使うつもりなら、特に2504にとっては塗らないほうが遥かにマシです。

何故なら、塗りっぱなし、厚塗りになりがちなんですよ。で、カチカチ。特にこのガラス革の場合、簡単にツヤが出ちゃうものだから、汚れも大して落とさずにとにかく塗り重ねて修復不可能(表面にこびりついて固まったリキッドの塊をヘラで削り落とす)になってしまった靴をよく見てきました。

だから、やめて

それが先ほど真っ先に挙げた、下手に変なモン中途半端に塗るくらいなら何も塗らずに汚れだけ落としたほうが遥かに良いんです。

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だから、リキッド禁止。

面倒なら濡れた布で拭く。乾いた布で磨く。それでいい。

また問題発言のように思われるかもしれませんが、それでいいです。それが出来てしまうのが2504の素晴らしさです。というよりも、ガラス仕上げの強みをこういうところでこそ活かして欲しい。もともとそれほどお手入れが要らないように、お手入れをしなくても艶があるのがガラス仕上げの目的の一つでもあるんですから。

そして、ガラス仕上げは水も染み込みにくい。

であれば、何が一番目立ち、革を弱らせ、みすぼらしくさせ、愛着を失わせ、寿命を縮めるのか。

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表面に付着したままになりやすい汚れや埃なんです。

そして、その程度であれば濡れた布で軽く拭ってあげて、汚れや埃が取れたら乾いた布で再度磨いてあげる。

それが一番シンプルです。そもそも布でこすったくらいで傷がつくほどやわな仕上げでないのもガラスならでは。

あなたが恐らく一番気にするであろうガラス靴の短所は履き皺と傷。

履き皺はどんな靴でも付きます。いや、付かなければ靴としての機能を果たせていないかもしれません。ただ、汚い皺が入ると気になるんですよ。その気持ちはわかります。履き皺の入り方一つで昇天しちゃう人もいるくらいです。入ってしまった履き皺があなたの靴への愛着を一気に減らしてしまうことももちろんありえます。

更に、皺の入り方によっては靴の表面が切れてきてしまうことも。こうなるとその部分は一般的には直せません。

ただ、その辺りはフィッティング、サイズの選び間違えといった要因もあるので、ここではこれ以上は触れません。

気になるとしたら、この履き皺と傷。これをどうするか。

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ここで先ほどの濡れタオルで消えてしまうくらいであれば、傷ではなくて単なる汚れ。また擦り傷だとタオルで拭いただけで目立たなくなる場合もあります。

ただ、ここでは完全に何か埋めたりして消し去ろうと考えてはダメです。消し去るのではなく、傍から見た時にまったく目立たなくさせてしまえば良いのです。

それはとても簡単です。

どうするか。

艶を出してしまえば良いんです。全体的に。

もちろん近くでよく見れば汚い履き皺も傷も消えた訳ではありません。でも別に大切なことはそんな目の前数センチや10センチそこらの距離で靴をじっくり見て綺麗か汚いかじゃないでしょ。

立ち上がって足元見た時に目立たない。もしくは、それ以上に、もっと距離の離れた位置に立っている他人から見て目立たなければ良いんです。

それは簡単。艶を出すだけ。

でも先程も触れたけど、「リキッド」はダメよ。

リーガルであれば、純正のシュークリームで良いです。手が汚れるのが嫌なら無色でも問題なし。あとはガラス仕上げであればこのブログでも以前取り上げて、今でもアクセス上位に常にあるプレミアムデリケートクリームのようなものを使うのが簡単です。ただ、このプレミアムデリケートクリーム、ガラス仕上げの靴にはめっぽう強いのですが、通常の革だとちょっと曇るというか表面が霞んでしまうことがあるんですよ。この点だけ注意です。2504ならそれほど気にする必要はありませんが。

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あとは、個人的には、R&Dやコロニルなどの自然派系の成分に特化させたメーカーのものではなく、リーガル自身がOEM契約しているように、その対象(靴)自体を如何に美しく見せる(魅せるか)に特化させた成分配合を目指しているように見受けられる、コロンブス製のクリームのほうが相性が良いかな、と思います。

ちょっと奮発出来るならブートブラックあたり使っても良いですし、クリーナーがどうしても使いたいなら下手なチューブ型のクリーナーを買わずに、またR&Dのステインリムーバーよりもむしろ汚れ落としだけでなく下地まで作って艶を出しやすくする成分まで含めたコロンブスのツーフェイスローションのほうが良いかと。

結論としては、あまりお手入れ用品なんて考えずに、靴を綺麗な状態にしてあげて下さい。

それは何もクリームやクリーナーなどを表面に「塗る」ことだけでは無いはずです。

それを教えてくれるのがこのリーガルの2504なんですね。ちょっとした失敗くらいではビクともしない、表情一つ変えない頼もしさがあるのもこの靴の素晴らしいところ。

そして、ちょっと革底に興味を持てば、同じ木型で革底のモデル(品番違い)もあれば、表革違いのモデルもデザイン違いもある。懐が深いんです。

更に、私は実際にこの靴を決して繊細に丁寧にではなく、普通に仕事の友として履いてきて、オールソールなど修理を何回も繰り返しながら15年も20年も履いている先輩方を何度も見てきました。それは決して特殊なことではないのが、このリーガルの靴の素晴らしいところです。

必ず20年保つなんていい加減な約束は出来ません。もしかしたらあなたの最初の一足の2504は1年保たずにアッサリとダメになるかもしれない。その時には、なんでそうなったのか、ぜひ考えてみて欲しいのです。そこに自分の靴やモノとの付き合い方が見えてくるようになるから。それくらい、大きな靴です。2504。ぜひ、長く愛用してくださいね。

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